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vol.12 愛犬の[日常的な]お肌のお手入れ

獣医師プロフィール sensei 名前:宮本三郎 出身大学:麻布大学 勤務先:安田獣医科医院 趣味:ペットショップめぐりと独り旅行。 涼しさ寒さが日々強くなる今日この頃。 気温とともに湿度も下がり、気が付くとお肌がカッサカサ・・・。 ほんの1か月前には必要なかったハンドクリームが、今かかせません。 41歳独身が原因、というわけではないでしょう。乾燥する時期がやってきました。 こんにちは。勤務獣医師の宮本三郎です。   前回コラムに引き続き、【『日常的な』お肌のお手入れ】についてお話しします。 シャンプーは定期的なお手入れになるので予定を決めて行うことが多いですが、 今回は毎日行うお肌ケア、になります。   オーナーさんからの質問を3つに絞ってみました。 ①犬にも乾燥肌はありますか? ②毎日できそうなお手入れはどんなものですか? ③サプリメントは必要ですか。どんなものがありますか?   《①犬にも乾燥肌はありますか?》 あります。少し詳しくお話しするので少~し退屈かもしれませんがお付き合いください。 大事なお話です。 イヌの皮膚は人よりも薄く、皮膚表面を覆っている表皮の細胞層は人の3~5分の1の厚みしかありません。そのためヒトと同じように保湿も欠かせません。また、表皮の下は 真皮といって、細菌・ばい菌が増殖しやすい場となっているため、少しのダメージで細菌性の皮膚病にもなりやすいと思われます。 アトピー体質など、もともと表皮細胞同士の結合が弱い場合はバリア機能も弱く乾燥もしやすいため、他のコよりも日常的なお手入れが重要となってきます。 また、皮脂の分泌過剰が見られた場合はシャンプーの回数を増やしたり、フケが多いなどの乾燥肌が気になる場合は、原因として保湿成分の不足が考えられるため、サプリメントを補充してあげることが必要です。   15085707_1258507914207648_8172708539891039671_n   《②毎日できそうなお手入れはどんなものですか?》 ドライワイプ。クイックルワイパーのような不織布で身体を拭いてあげることをおすすめします。散歩後、おうちに入る前にしてあげることで室内への花粉や埃、菌の持ち込みをグッと減らすことができます。 特にアトピー体質が疑われる場合は、もともと正常な皮膚機能が弱いため、花粉や 様々な菌あるいはアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)によって痒みが引き起こされます。それらの付着を防ぐことは難しいため、ドライワイプが効果を発揮します。 また、服を着させることも時には効果的ですが、摩擦によって毛玉(服ではなくワンちゃん自身の…)ができやすくなったり、静電気によって肌の乾燥がひどくなることもあるため、着用は外出時のみに限るか静電気の発生を抑えた素材の服を選ぶとよいでしょう。   《③サプリメントは必要ですか。どんなものがありますか?》 セラミド(保湿成分)やコラーゲン、亜鉛にビタミンAなどが、人と同じように犬にも欠かせません。それは毎日の食事からだけでは不足することもあります。皮膚を形作っている成分が足りないと、不完全な皮膚が作られ続けるため必要な成分は補ってあげることが大切です。 また、年齢とともにお肌のまがり角、なんていうことももちろんあります。 これからますます乾燥する時期に合わせて、保湿成分や皮膚のバリア機能を強化するサプリメントを活用してみてください。錠剤タイプや皮膚に直接塗るタイプなど様々のモノがあるので、動物病院やペットショップで聞いたり探したりしてみるのも楽しいと思います。 繰り返しになりますが、今回のコラムは『定期的なお手入れ』ではなく、『毎日のお手入れ』についてです。ワンちゃんの皮膚も毎日なにかしらのケアが必要ですし、異常の早期発見にもつながりますので続けていただくようお願いします。

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