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獣医師による愛犬との共生コラムVol.1 【こんな話は時期外れ!?】

獣医師プロフィール sensei 名前:宮本三郎 出身大学:麻布大学 勤務先:安田獣医科医院 趣味:ペットショップめぐりと独り旅行。
こんにちは。はじめまして。勤務獣医師の宮本三郎です。 初コラムとなる今回は{フィラリアの予防(駆除)、投薬時期}についてお話させていただきます。 ill_filaria_02 ペットと共に焼き肉を!なんてお考えの愛犬家の方たちには、よくご存知のお話だと思いますが、 簡単に説明させてください。 蚊によって運ばれて、感染が成立する寄生虫、心臓に寄生して様々の病気を引き起こす寄生虫。それがフィラリア犬糸状虫。 ですから、通常フィラリアの話題は、春先、蚊が見られはじめる頃に出てきます。 蚊の存在あってのフィラリアなので、全国各地でみられます。 そういったことから一部の方たちは、蚊がいなくなったので投薬を忘れる、または必要なし、と誤った判断をしてしまっています。 ちょうど今の時期、もう1度動物病院での処方を思い出してみてください。お薬、まだ終わりではないはずです。 フィラリアについてもう少し知りたい方は、以下お付き合いください。

フィラリアってそもそも何!?

フィラリアとは、主に犬の心臓に寄生するひも状の虫で、その仔虫(ミクロフィラリア)は全身に広がっています。 蚊は吸血時にミクロフィラリアを摂取した後、次に他のイヌを吸血した際に感染させます。 心臓に寄生する、といっても予防(駆除)薬が昔からあるので、しっかりと投薬することで愛犬をフィラリア症の恐怖から守ることができます。

感染させない対処法は?

通常、月に1回の投薬が必要で、その期間は都内で5月末~11月末と7カ月間に及びますが、この最後の投薬を忘れる、もしくは知っているが無視する(!?)方がいらっしゃいます。 実は11月末の投薬が最重要と言っても過言ではありません。 感染源は『蚊』、といっても都内での出現時期は4月末から10月末。お客様の愛犬が10月末、不幸にも蚊に刺されて感染した場合、直後の投薬は意味がありません。お薬は、蚊に対してではなく愛犬の体内に入り込んだフィラリアにを駆除するためのものですが、愛犬の体内である程度成長したフィラリアにお薬は効果的となります。効果を発揮するのは感染約1ヵ月後、すなわち11月末になります。

この投薬をしないとどうなるのか・・・?

感染したフィラリアは、2~3カ月で血管の中に入り込み心臓まで到達します。そこで様々の障害を引き起こし始めます。お薬は、血管内に虫が移動する前に与える必要があります。投薬をしないと次の年、多くのコドモたち(ミクロフィラリア)がわんさか全身の血管内に流出することになります。 コワイですよね。今現在、安全なフィラリア薬が種類豊富に出ています。さらに詳しくはかかりつけの動物病院で御相談ください。 蚊は見られなくなりましたが、最後の投薬を忘れずになさってください。

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