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Vol.4【ワンニャン困ってます(+o+)】

獣医師プロフィール sensei 名前:宮本三郎 出身大学:麻布大学 勤務先:安田獣医科医院 趣味:ペットショップめぐりと独り旅行。
都内各所では頭上の桜も散り始め、 足元にもさまざまの春の訪れを感じさせるこの頃です。 毎日おいしい食事で楽しく過ごせるといいですね。 こんにちは。勤務獣医師の宮本三郎です。

今回はお口のお手入れについてお話します。

ワンちゃんネコちゃんが家にきてから気にしなければならないことや行うべきことは、実に様々です。 ご飯の内容や与える回数、ワクチン接種、排泄のしつけ、避妊去勢をどうするか、などなど。そんな中、まだまだ優先順位の低いこととしてお口のケアがあります。 なぜこのことが後回しにされるのか分かりませんが、一緒に考えてみましょう。 inu01b ヒトの歯の健康維持については8020運動がしばしば取り上げられます。 80歳まで20本の歯を残すことで、満足した食生活ができるといわれています。 ではイヌやネコにとっての歯は、どのくらい重要なことでしょうか。 イヌやネコにおいて、ご飯の食べ方は個々によって異なります。 ヒトでは咀嚼が認知症予防に効果があるようですが、 イヌネコではバリバリと噛み砕いて食べるコもいれば、いっさい噛まずにまる飲みしても平気なコもいますので、極端な話、歯がなくとも生命としては問題ないように思います。 実際、犬猫の歯科処置においてしばしば抜歯処置が行われ、なかには全ての歯が 抜歯されてしまうコもいますが、その後の食事摂取について大きな問題が生じることは少ないで す(もちろん食事内容については考慮しなければいけませんが)。 だからといってワンちゃんたちがお口のケアをしなくてもよいかというとそうではありません。 なぜでしょうか?

ワンちゃんのお口のケアはなぜ必要か?

歯についた食べ物の一部は口の中のばい菌によってヘドロのように分解され、 いやなニオイを放ちながら4~5日で“歯石”というものを作り出します。 お口の中でよく見られる“歯石”はばい菌の塊です。歯にがっちり密着していて放置しておくと、ばい菌が産生する毒素や菌そのものが少しずつ全身に広がっていきます。やがては心臓や腎臓、子宮などに悪影響を及ぼすことが知られています。また、歯根周囲が膿んでしまうことによって鼻血が出たり、顔に穴があくということがしばしばあります。 そういうことから歯石の形成を防ぐために、毎食後にはできなくとも週2回程度はお口のお手入れを行うことをおすすめします。

お手入れの方法はどうやるの?

お手入れの簡単な方法としては、指にガーゼを巻いて歯をこするというのがあります。 また効果的なものの一つに歯ブラシがあり、これがなかなか難しいのですが、 子犬のうちから慣らすこともできますし、高齢のワンちゃんでもいくつかの方法でお手入れが可能です。今では犬猫の歯周疾患を予防するために様々のグッズが用意されていますので、ご自身で扱いやすいものを探してみるとよいでしょう。 慣れていないコにとってのお口のお手入れは、麻酔をしてもしなくてもストレスになるので、普段からのケアを強くお勧めします。“病はクチから”ということがありますので、日常的なケアをスタートあるいは継続していきましょう。私たちにとって食後の歯磨きは日常のことですが、ワンちゃんたちにとってもそうなることを願います。

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