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vol13 「おやつをあげてもいいですか?」

獣医師プロフィール sensei 名前:宮本三郎 出身大学:麻布大学 勤務先:安田獣医科医院 趣味:ペットショップめぐりと独り旅行。         近所に歩いて行ける焼肉屋は7件もあるのに、「うしすけ」さんがないのはさみしいところです・・・。どこもおいしく、値段や営業時間の違いで使い分けしていますが、 食べているお肉については知らないことが多いです。 もちろんおいしいという理由だけで今後も食べ続ければよいのですが、 食べるものについては自分だけでなくワンちゃんにも通じる問題ですので、あらためて考えてみました。 こんにちは。勤務獣医師の宮本三郎です。 【オヤツをあげてもいいですか?】 今回は犬のごはんとオヤツに関連したお話をします。 忘年会だけでなく、年も明けて新年会ともなると様々な食材や料理に触れる機会は増えてくるものです。なかでも、お肉を使ったお料理は人気が高いのではないでしょうか。記念日のサプライズとしては肉ケーキなるものが人気なようです。最近では犬用肉ケーキも流行り出しているようです。 さて、犬との生活を始める前に、毎日のこととしてまず必要なことは 「食べるもの」の準備です。そこでどんなごはんを与えようかなどと思いを巡らせます。それに合わせてペットショップ巡りなどを始めると、主食だけでなく、 いわゆる‘’オヤツ‘’に自然と目がいくものです。   オヤツという概念は江戸時代にはじまったといわれています。 つまり、もともとは存在しなかったことが、人々の娯楽習慣となったものなので、それを犬に与える教えることは本来必要なことではありません。 もちろんそうはいっても飼い主であれば、ついつい、よりおいしそうに食べるしぐさを見たくなるというものです。ワンちゃんは与えられたオヤツを無条件に喜んでくれるから当然です。私にもよく分かります。また、時にはしつけや訓練で必要なこともあるでしょう。   私は日々の診療の中でオヤツを与えることに関して、オーナーさんには少し辛く当たっているかもしれません。食べるものが原因と思われる病気がすでに出てる場合は特に、です。 身体がかゆい、フケが多い、耳の汚れがひどい、外耳炎になったなどなど、犬の皮膚病の原因の一つに食物アレルギーがあるので、疑わしいワンちゃんには少し厳しい食事制限を課しています。といっても、まずはオヤツをやめることから始めてもらいます。それだけで改善する症状は意外と多いものなので、動物病院へ連れて行く前にオヤツの与えすぎがないかどうか見直してみることは大事です。   また、オヤツを与える際に考えなければいけないことが、そのカロリーです。 ある資料ではイヌの一日必要カロリーは体重2kgで180kcal、10kgで600kcalとなっています。活動性の違いで多少の差はあるものですが、いかがでしょう?思った以上に少ないと感じるのではないでしょうか。ちなみに成人女性の場合は約2000kcalです。 たとえばイチゴのショートケーキはだいたい200~400kcalなので、2kgのワンちゃんにとってはそれ1個で一日分を超えてしまいます。さらにたいていは朝晩もしっかりとごはんを食べてしまうので、カロリーオーバーは避けられません。オーナーさんと仲よく半分コ、などといっても体重あたりで考えると、半分などということは全くありませんのでご注意ください。もう少し分かりやすく言うと、5kgのワンちゃんが1日1本のジャーキーを食べているとします。その場合、50kgのヒトが1日10本のジャーキーを食べていることと同じになります。明らかにおかしいと感じますが、いかがでしょうか。 以上のようにお話ししていくと、オヤツは与えない方がいいというように感じるかもしれません。獣医師としては、そのような説明をすることが当然なのですが、ここまで世の中におやつが溢れている中、健康上問題が見られないコに限っては、目をつぶらざるを得ないなぁと思っています。そういうわけで、人と犬お互いの喜びのために普段のドッグフードとは違った楽しみとしてのオヤツ、たまには肉ケーキ(※)のようなごほうびオヤツを与えてみても良いかと思います。 ※肉だけで作られているものもあれば、肉と野菜がバランスよく使われている肉ケーキもあります。カロリーも考えて与えてみるとよいでしょう。カロリー過剰の場合は、朝晩の食事量で調節することをおすすめします。   次回は、ここ最近本当に多い、犬の肥満についてお伝えします。  

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