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暑さは大敵!短頭種わんちゃんの夏バテ対策4選

汗をかくことができないわんちゃんは、人と比べて暑さにとても弱い生き物です。その中でもマズル(鼻)が短い“短頭種”のわんちゃんたちは、特に暑さが苦手と言われています

今回は、そんな短頭種のわんちゃんたちの夏バテ対策と、体調を崩してしまったときの対処方法を解説していきます。


短頭種のわんちゃんたち

代表的な短頭種はフレンチ・ブルドッグやパグなど、愛嬌がある顔つきのいわゆる“鼻ペチャ”わんちゃんのことを言います。日本でよく飼われている短頭種のわんちゃんたちは次の通りです。

●フレンチ・ブルドッグ
●パグ
●チワワ
●シーズー
●ボストン・テリア
●ポメラニアン
●マルチーズ
●チャウチャウ など…


なぜ短頭種のわんちゃんは暑さに弱いの?

汗をかけないわんちゃんは、体が熱くなると舌を出して「ハァハァ」と呼吸をします。この呼吸様式はパンティングと呼ばれ、舌の水分を蒸発させることで熱を放出し、体温調節をします。

短頭種のわんちゃんたちは、鼻や口腔が短く喉から気管にかけての構造がギュッと凝縮されているため、気道の幅が狭いです。そのため、パンティングをしても肺へ空気をあまり送ることができません。

パンティングが上手にできない短頭種のわんちゃんは上がった体温をなかなか下げられないため、鼻の長い犬種の子と比べて暑さに弱く、夏バテや熱中症にかかるリスクが高くなります


熱中症には気をつけて!

暑い夏、短頭種わんちゃんの飼い主様にいちばん気をつけてもらいたいこと…それは、熱中症です!他のわんちゃんよりも熱中症にかかるリスクがある短頭種の子たちは、夏季期間のお預かりを中止(搭乗拒否)にしている航空会社があるほど。

パンティングを十分に行えない短頭種のわんちゃんは、夏は常に息苦しさを感じていると考えておきましょう。私たちが「今日は暑くないな」と感じる日でも、短頭種のわんちゃんにとっては暑さでバテ気味…なんてことも。以下のような症状が見られたら、熱中症の疑いがありますので、身体を冷やしながら、すぐに病院へ連れて行きましょう。

●ハァハァと荒くて速い呼吸
●大量のよだれ
●千鳥足
●下痢&嘔吐
●歯茎と舌の変色
●高温(40~44℃)
●無気力や無反応(元気がない) など…


短頭種わんちゃんの夏バテ対策4選

ここからは、短頭種わんちゃんの飼い主様にぜひ実践していただきたい夏バテ対策と、もし体調を崩してしまったときの対処方法をご紹介いたします!


  • 日中お散歩はNG!早朝や夜がベスト

夏のお散歩は、できるだけ日の出が低く涼しい早朝に出かけましょう。また、夕方はまだまだ日中の暑さが残っていますので、日が暮れてからの時間帯もオススメです。

その時に気をつけたいのが、アスファルトの温度です。真夏になると、アスファルトは40~60℃に達するといわれています!わんちゃんにとっての快適なアスファルトの温度は20℃台。30℃台になると注意が必要です。お散歩前に、アスファルトを手で触っての温度確認を忘れずに!

コースはなるべく日陰を選び、休憩を取りながらゆっくりと歩きましょう。休憩時には、水分補給もしてください。休憩ポイントに水道がない場合もあるので、水は必ず家から持って行きましょう。

お散歩から帰ってきてからのわんちゃんの体調チェックも大切なことです。最低でも30分程度、体調に異変がないか様子を見ましょう。


  • 首輪ではなくハーネスを使おう

パンティングが上手にできない短頭種のわんちゃんは、気道を酷使して喉にダメージを受けやすいです。その上、首輪を使うとさらに喉を痛めてしまうことに繋がります…。

喉を締め付ける首輪の使用は控えて、ハーネスベストの着用をオススメします。息苦しい喉元を少しでもオープンな状態にしてあげましょう。


  • 体が熱くなっていたらすぐに冷やす

パンティングが苦手な短頭種のわんちゃんは、体温が上がりやすい体質です。体が熱くなっているときは、すぐさま冷やす必要があります!

応急処置として、まずは体にゆっくりと水をかけてあげましょう。保冷剤を布にくるんで首や脇の下、内ももなど動脈が通っている部位に当てると、より体温が下がりやすくなります。濡れタオルで体をくるんで拭いてあげるのもオススメの方法です。

同時に、水分補給も大切です。熱くなっている口腔内の温度を冷ますために、冷たい水や氷を与えてあげましょう。ただし、一気に大量に与えると、お腹を冷やして下痢になってしまう恐れも…。適量を見ながらゆっくり与えてあげましょう。

ブラッシングも体を冷やす方法のひとつです!ブラッシングすることで、被毛に風を送り込み溜まった熱を外に放出する作用があります。うちわで扇いだりして被毛に風をあててあげるのも効果的です◎

わんちゃんの平熱は38~39℃と言われていますので、それを目安にして調節してあげましょう。


  • 部屋は快適温度で過ごしやすく

短頭種のわんちゃんが日中過ごす部屋は、快適な温度を保ってください。わんちゃんにとっての快適温度は、22~25℃と言われています。このとき、必ずエアコンで温度調節をしましょう。扇風機はただ風を送るだけなので、部屋の温度調節にはなりません。エアコンとの併用は、部屋全体を効果的に冷やすことができるためOKです◎

わんちゃんは高湿も苦手で、湿度が60%を超えると熱中症になると言われています。温度の調節も忘れずに!

部屋の日当たりはできるだけ直射日光を避け、時々風を通してあげてください。



暑さに弱い短頭種のわんちゃんにとって、猛暑が続く夏を過ごすことはとても過酷なことです。飼い主様の適切な対策で、快適な夏を過ごさせてあげましょう◎

●ライター:子安知保
●編集:うしすけチーム